高田さんの場合
ket@yhb.att.ne.jp
Panasonic Let’s Note AL-N1 とLaneed LD-CDL/T

の組み合わせでLAN接続を試みました。
このノートPCは人から譲り受けたものを友人に斡旋したもので、いわゆる起動ディスクのようなものは一切ありませんし、BIOSはWindowsからしか設定できないものです。

先ずいなださんも薦められていますが、今インストールされているWin98SEは不具合はあっても、まがりなりにも動いているのでCドライブを再フォーマットする前に、現状のままFDDのみで接続ができるかを確かめます。
 

アプリケーションの選択

使用するアプリケーションとしては、
・ LAN Manager
・ Network Client for DOS
・ Workgroup Connection
が選択できるようですがデスクトップ機のCDドライブが読めればよいだけですのでWokgroup Connection(WGC)を使用することにしました。プロトコルはしたがってNetBEUI。
 

Workgroup Connectionの入手

WGC を入手するためにMicrosoftのftpサイトに接続を試みましたがつながりませんでした。ftp検索にて探したところいくつかありましたので、その一つからダウンロードしました。数日後Microsoftのftpサイトを試したところつながりましたのでいつもつながらないということではないようです。

HDのファイル形式

FAT16のフォーマットが進められていますが、取りあえず現状のFAT32の1パーティションのまま進めました。

BIOSのPlug&Play OS設定

これも最初はいじらずにいましたが、後で調べてみたところオフになっていました。

PCMCIAカードドライバ

いなださんのHPおよびそのリンクをよく読めばだんだん分かってくることなのですが、PCカードを動かすのに何が必要なのかがすぐに理解できませんでした。
http://nobumasa-web.hp.infoseek.co.jp/faq/windows/startdisk/pcmcia.html「起動ディスク(DOS)でPCカードを使う方法」が参考になりました。
つまりPCMCIAカードをDOSで利用するには下記の2種類のドライバが必要だということで、これをはっきり理解するまでに時間がかかりました。

1. 基本ドライバ(下記のいずれか)

2. LANドライバ

基本ドライバ(私が便宜上こう呼んでいるだけ)についてはPC側に用意されているようですがAL-N1にはセットアップディスクなどは何も付いていないし、メーカサイトにもそのようなものはありません。ですからポイントイネーブラに頼るしかありません。
そこでLaneed(ELECOM)のサイトでLD-CDL/TのドライバをDLしたところそれらしいものがあり幸運でした。後でつまずいたときにLANカードを取り替えなければならないかと思い調べて見ましたが、新しいものはだめなので中古品を探さなければならず、オークション等で見つけてもメーカおよび型式によりポイントイネーブラやDOS用ドライバが用意されていないものの方が多い状況でした。
ポイントイネーブラがあるとLANカードを取りあえず動かすのは割合簡単なようです。

同じような問題に当たられた方には上記の「起動ディスク(DOS)でPCカードを使う方法」のサイトや下記が参考になります。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~oh_lavie/etc/dosnet.htm)からの引用:
ポイントイネーブラあるいは{カードサービス、ソケットサービス}のどちらを使うかは、先にダウンロードしたLANドライバ(高田注:WGCなどのソフトのこと)次第で決まります。ドライバにはreadme.txt(英語)が必ず添付されているので、よく読んでどちらを使うか判断してください。
多くの場合、DOS用LANドライバの拡張子が「dos」であればポイントイネーブラ、「sys」であれば{カードサービス、ソケットサービス}が必要になります。

ポイントイネーブラ

さてこれを使用するのはわかりましたがどのようにしたらいいかです。私自身DOS時代からのPCユーザですがDOS自体を良く使い込んでいるわけではありません。必要最小限程度しか知りません。もう忘れましたがLANカードのreadmeや各種サイトを眺めているうちにconfig.sysでポイントイネーブラを起動させてやればいいことが分かりました。
しかし関連の話題として出てくるinfファイルやなんかをどのように扱えばよいかそのときは分かりませんでした。
LaneedのLD-CDL/Tのばあには、そのドライバディスクの\PCAT\ENABLERにはLANEN.EXEしかありません。
結論から言いますとこれをDOSの起動ディスクに入れ、Config.sysに次のように書くだけです。
Config.sys
DEVICE=JKEYB.SYS /106 JKEYBRD.SYS
DEVICE=LANEN.EXE /IRQ:11 /IOP:240 /CBS:OFF

LLANEN.EXEのパラメータは特に必要ありませんが、上記は私がうまく行かなかったときにIRQとIOのベースポイントを変えてみるために必要だったものです。なにも書かないとIRQ:11でIOP:300になるようです。
Config.sysには下記のようなものを加えても良いようですが私の使用したDOS起動ディスクはWindows Meから作成したものでhimem.sysをロードすると既に拡張メモリが設定されているというメッセージとなるため、実害はないですがremとして無効にしています。

rem device=himem.sys /testmem:off
files=10
buffers=10
dos=high,umb
stacks=9,256
lastdrive=z

したがって、最初のDOS起動ディスクは本当に前記の2行だけです。この時点でのAutoexec.batには何も記述していません。
この起動ディスクでDOSを起動するとポイントイネーブラがインストールされたようなメッセージがIRQとIOアドレスと共に表示されます。そしてLANカードのランプが点灯し動作しているようです。これは後から試したことですがLaneedのLD-CDL/TドライバパッケージにはLANDIAG.EXEと言う診断ソフトも同梱されていますのでそれで動作が確認できます。そういう意味ではLANEEDさんは充実しているなと言う感じです。

さていよいよWGCのインストールとWGCが必要とするLANカードドライバです。

LANカードドライバ

これはLan ManagerのドライバでもNDISドライバでも良いということでしたが具体的にどのようにすればよいのかすぐには分かりません。いなださんの場合はWGCのセットアップディスクにNDIS2DOSというディレクトリをディレクトリごとコピーされたとのことでした。しかしLD-CDL/Tドライバパッケージの場合はNDIS2と言うディレクトリなのですがそこに、皆さんがさかんに言及されているOEMSETUP.INFがないではないですか。そこでその作り方を見るとさほど難しそうではありません。
一方、LaneedにはLD-CDFと言うLANカードがあり、そのドライバパッケージのNDIS2ディレクトリにOEMSETUP.INFがありました。それは次のような内容です。

[netcard]
ibm$ETHER="Laneed LD-CDF Ethernet PC Card",0,ndis,ethernet,real,ibm$ETHER,ibm$ETHER_nif
;
; Install Sections
;
; Laneed LD-CDF Ethernet PC Card

[ibm$ETHER]
devdir= 1:LDCDT.dos
device=LDCDT.dos,@devdir\LDCDT.dos

[ibm$ETHER_nif]
drivername=LDCDT$

このLD-CDFとLDCDTの箇所をそれぞれLD-CDLTとLDCDLTに変更しNDIS2ディレクトリに入れました。
そこでWGCのセットアップを行いましたところ、LANカードの選択の箇所で一覧にない他のカードを選択し、NDIS2ディレクトリの入ったWGCセットアップディスクをFDDに挿入すると見事にLaneedのLD-CDL/Tが表示されインストールが完了しました。

WGCのハードディスクへのインストールについては、いなださんのページに詳しく説明があり、それに従いましたので詳細は省きますが特につまずきませんでした。

私がつまずいたのは、LANへの接続のところです。LANはnet viewと言うコマンドにより接続されているPCさらにその共有ディレクトリを確認できるのですが、どのようにしてもこのnet viewでError 6118の「ネットワークが見つかりません」と言ったようなメッセージが出てネットワークに接続できません。今ですからそのときLANカードが正しく動作してWGCが正しくインストールされていたことが分かりますが、そのような現象に遭遇するとあらゆる可能性を考えてしまいWGCが悪いまたは合わない、LANカードが悪いなどいろいろ考えこんでしまいました。実は再度WGCをインストールしなおしたとき、よく覚えていませんがインストール終了時のメッセージでエラーになりこれも何回か試しましたがWGCのインストールが完了しません。仕方がないのでLan Managerを試しました。これもインストールにはいろいろありましたがインストールは成功したようでした。そこでnet viewコマンドをして見ましたがError番号とメッセージ内容は異なりますがネットワークに接続できません。

このようにいろいろありましたが再びWGCをインストールしたら今度は無事にインストールできました。この間思い当たる原因がないのでなぜWGCが一旦インストールできた後にインストールできなくなり、再びできるようになったのかはまったく分かりません。
WGCの不安定さとしか考えられません。

WGC再インストール後Error 6118に悩ませられ続けまして、いなださんの掲示板でいろいろアドバイスをいただきましたが、LANカードやWGCのインストールについては問題点の指摘がなく、アドバイスに従い試行錯誤をしているとき、これまで相性がいいだろうと思ってLANのデスクトップ機側として使用していたWin98機をWin2000に変えてみました。するとどうでしょう、接続に成功しました。

その後デスクトップのCDからノートのWin98SEインストールと言う初期の目的が達成されたのでWin98SEデスクトップ機と接続できない件についてはチェックをしていません。ですからWGCは不安定(動作してしまえば不安定と言うことはないようだ)と言う印象がまだぬぐえません。

ここまで延べ3日程度かかっていますので達成感はひとしおです。ここまで来られたのもいなださん初めそのHPを支えておられる皆様のおかげです。ありがとうございました。そして少しでもこれから挑戦される方への参考としていただくため忘れないうちにこれを書き留めておくことにしました。
 


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